a wish / N.ver Category:SS Date:2007年10月10日 ナルトハピバSS。速攻で作ってみた。10日中にサスケverもあげたい。てなわけでナルトお誕生日おめでとう!!!・・・のわりには幸せそうじゃないSS・・ドボンorz ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 特別な日に、もしも、一つだけ願うなら。「今日ナルト誕生日よね。」おめでとう、とサクラちゃんが言った。俺の誕生日、それはすなわち15年前に九尾の妖狐が里を襲った日。それ以来、慰霊祭とされているこの日。毎年恒例の慰霊祭を終え、サクラちゃんと歩いていた。「ありがとうだってばよ。」昔は誕生日のこの日が嫌いだった。この日になるといつもよりも一層迫害された。誕生日なのに。慰霊祭も、自分だけは参加しなくてもよかった。三代目のじいちゃんがそうしてくれた。それが有り難かったけどちょっと寂しかった。そしてそれは真実を知ってからもよりいっそう嫌いになった。自分の中の化け物が、沢山の人を殺した日。だからいつもこの日は火影山のてっぺんで膝をかかえていた。誰にも見つからないように。だけど。気がつくと、いつもの場所にもう一人いた。それがサスケだった。それから俺の誕生日はいつも火影山で、サスケといた。はじめのうちはケンカばっかだった。あっちいけ、から始まり。ウスラトンカチまで。アカデミーに入ってからも、同じ班になってからもずっと。俺の誕生日なのに、「おめでとう」なんて一言もなかった。サスケがいなくなるまで、ずっと。ケンカばっかだった。でもそれでも一人でいるよりもよかった。膝をかかえて泣いていた頃よりもずっと。お前は知らなかっただろう?それはずっとずっと楽しく、俺にとって大切な時間だったことに。今は、仲間がいて信じてくれる人がいて。もう一人で膝をかかえることなんてないけれど。でも、忘れない。あの時、あの場所で、お前といたことを。忘れるなんてできやしない。この胸にまだ刻みついている。 この気持ちが。自分を前に駆りたたせる。「お祝いしよう、みんな待ってるよ。」サクラちゃんが笑って言った。俺の大好きな一楽のラーメンで、と。「おう!」仲間がいる。今は一人じゃないからここにサスケがいなくても俺は立っていられる。なあ、サスケ。あの頃のお前は、どんな気持ちであの火影山にいたんだろう?あの特別な日。お前が俺と一緒にいてくれたのはなんでだった?今は答えなんか知らなくていい。出来たら同じ気持ちであればいい。ただ何もいらないから。どんなに遠く離れていても、この日だけは。お願いだから。俺のことを想っていて。PR