七夕ナルサスSS Category:SS Date:2007年07月09日 いや、遅いから。もう二日前に終わってるけど。なんか浮かんだからかいてみた。文おかしいけど、なんか自己満足。あたしはナルトが好きだから、サスケくんがツンデレながらも、ナルトが好きなのが好き。まぁナルトは絶対サスケ好き好き大好きが前提。 「なあなあサスケー!ほら見てみろってばよ!」ナルトは窓から身を乗り出して、後ろのサスケに言った。空には満天の星。広がる天の川。「うるせぇ、ウスラトンカチ」星空に感動しているナルトを余所に冷たくサスケは言う。女じゃあるまいし、いちいちそんなことに反応してられない。今はともかく、目の前のウスラトンカチが汚した食器を片付けるだけだ。しかしまぁどうしたらここまで食べこぼせるのか、そっちをむしろ聞きたい。しかしナルトは、サスケのそんな思いは露知らず。むしろ、あまりに反応のないサスケに少し怒りを覚える。「ちょ!今日ってば七夕なんだぜーちょっとくらい優しくなれねぇのかってばよ…」「なんだって?」聞きなれない単語が、耳を掠めた。再度、ナルトに問う。「今日ってばた な ば た!!七夕だっての!織姫と彦星が一年に一度会えるっていう恋人達の日だってばよ!」だから俺が彦星なら、サスケが織姫ってかんじだってばよーなんて、ナルトは続ける。思わずサスケは溜息をついた。「くだらねぇ…」少女趣味にもほどがあるぞ、と。まったくこいつはと、半ばあきれた物言いで。恋人たちの日。特別な日。じゃあ、仕方ないから。仕方ないからのってやろうか、と。サスケってばひでー、と続けるはずだったその唇は、ふいに閉ざされた。「なっ!?」ナルトの首ねっこをおもいっきり引き寄せたサスケに。触れるだけの軽いキスだけど、ナルトは驚いた。サスケからしてくれることなんか今までなかったのに。「サ、サスケ!?」「俺は一年に一度じゃ我慢できないがな」そう言いながらサスケはナルトから離れた。クールに装っていても顔は少し赤らめて。ナルトは思わず顔が笑ってしまうのを止められなかった。気持ち悪いほどに、ニヤニヤしてしまう。嬉しくて。「キモイ」その姿を見たサスケにそう言われても。止められなかった。あまりに嬉しくて。本当に嬉しくて。「サースケ、好きだってばよ」思わず後ろから抱き着いて何度も何度もナルトはそう告げる。溢れんばかりの『好き』をサスケに伝えるように。サスケはそれを少しウザイと思いながらも、やめろとは不思議と思わなかった。今日は、今日だけは。なにせ今日は特別な、恋人たちの日。天の上にいる、年に一度の逢瀬を繰り返す恋人たちに免じて。今日くらいは素直になってやろうか。「そんなの知ってる」その言葉に、ナルトの顔のにやけが更に止まらなくなったとしても。PR