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ゲンミツにdo!でSHOW(*´ω`*)

某声優さんとかナルサスとかその他ヲタ要素を呟いてます~~.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★*

ヘヴンリーデイズ ver0 美しき世界 #2

出会いは突然で、偶然。そして必然。
あの夜、彼女と出会ったことは、奇跡だったと思う。

彼女が何者でもかまわない。
ただ目の前の紅に、全て奪われた。
心も、魂も。
全部、彼女に惹きつけられた。
今思えば、あの日から恋が始まっていたんだ。




「何と言われてもねぇ…」
紅い髪の彼女には、考え込む。
先ほどのカカシの言葉に対し、考え込んでいる。
そのなんでもない姿ですら、何故だか、不思議と魅力的で。
惹きつけられて。
もう、たぶん囚われていた。

「クシナだってばね。」
「は?」
彼女は開き直ったかの様に、宣言する。それに対し、カカシが間の抜けた声を出す。彼女に戸惑っているらしい。
「うずまきクシナだってばね!」
「……」
それが彼女の名前であることは理解した。
ただ不思議な響きを持つ、と思った。
まるで、紅蓮。
「いや…別に名前を聞いてるわけじゃなくて。」
高らかに宣言する彼女に、やや呆れた様子で肩をすくめるカカシ。
自分ではもう対処が出来ないようで、こちらを伺っている。
自分は、その眼差しを受けて言うことは決まっていた。

「カカシ、紙持ってないかい?」
「はい?」
「ん!今ね、降りて来たよ。神様が。」
にっこり笑う。
今なら最高の曲がかける、そう思った。
「ええ⁈ ホントですか」
「なんの話してるってば?」
彼女が不思議な顔をする。その顔に、にっこりとほほ笑んで見せる。
「ありがとう、君のおかげだよ。」
「は?」
「ようやく、降って来たからね。神様。」
そんな風に言うと、彼女は胡散臭いものをみるかのような目でこっちを見る。
「あんた、なんだってばね?」
「先生、忘れないうちに早くスタジオ行きましょう。」
どうやらカカシは書くものが見つからなかったらしく、慌てているようだ。
それも仕方ないのかもしれない。
自分がこんな風になったのは、本当に久しぶりで。
「ほら、先生!こんな人ほっといて、はーやーく。」
カカシ、女性にそんな態度を取るなんて紳士の風上にもおけないね、と呆れたら案の定、彼女も同意見だったらしい。
「こんな人なんて、失礼だってばね!」
「そうだよ、カカシ。こんなに素敵な人を捕まえて。」
「え!?」
「は?」
その時、カカシだけじゃなく彼女も鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていたのはどうしてだろう?
ふと、彼女を見ると顔がまるで林檎のように真っ赤になっている。
そして、ふるふると震えながら口を大きく開けていた。
「なっ・・・」
「ん?」
「な、なに恥ずかしいこと言ってるってばねーーーーーーーー!!!」
彼女の叫び声が、周囲に響いた。

「アンタっ…恥ずかしい…」
そう彼女はこっちを見ながらなぜか震える。その姿すら可愛いと思ったのはどうしたらいいのだろう。
「先生ッ!何やってるんですかッ!」
この状態を打破すべく、カカシが自分の首根っこを掴んで引きずる。
「ちょっと、カカシ・・まだ彼女に話が。」
「いいから、もう行きますよ!神様の地上の降下時間だって限りはあるんです!早く。」
ずるずると彼女から離れていく。意外とカカシは力があるなぁ、と感心するところもあるが、今はとにかく・・・

彼女から、離れたくない。
ただ、それだけだった。

「アンタ、一体なんだってばね?」
そう、彼女が聞く。
もしかしたら、この気持ちは自分だけではないとそんな気がした。

「波風・・・「波風ミナト!天才ミュージシャンだ!」
自分の声をさえぎりカカシが彼女に告げる。
「なみかぜ・・・?」
彼女は、まるで初めて聞いたかのような顔をした。
実際、彼女の世界にまだ自分はいなかったのだろう。

でも、でもここから。

「また、会えるよ。」
そう、予告めいた言葉を呟いて、その未来を夢見る。
そして、にっこりと笑顔を向ける。

そしてそのまま、退場。

本当はもっと彼女といたかったけど、それも仕方ない。
自分は、締め切り前だし。
カカシもお冠だ。

でも心配ない。
必ず、「また」がある。

そうして、彼女と出会った夜。
何かが、始まった。
ここから、伝説はまだ始まっていない。
でも、もしかしたら本当の伝説は、ここから始まる。

【続】

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